実装別接続可否

◎: link-local addressでの接続可

○: link-local addressで接続するには追加の設定が必要

△: global addressでの接続のみ可

×: 接続不可

/: バージョン依存性が不明

?:未検証

※備考(具体的な設定等については後日)

    1. IOS 12.3は一見link-localが使えるように見える(global IPv6と同じ扱い?)。実際には受けも攻めもうまくいかない。よって12.3が絡む構成では、お互いにglobal IPv6を使用しなければならない。

    2. BGP in問題。IOS 12.4はlink-localでの構成が組めるが(link-localのアドレス指定では「%インターフェース」という指定が必須)、BGPのネクストホップがlink-localであるとルーティングしてくれない(Null0インターフェースへ落ち込む)ので、対応が必要となる。対処としては2つある。

      1. そもそもglobal IPv6で組む(対向もglobal IPv6が必要)。1項により、12.3での選択肢はこれとなる。

      2. route-mapでnext-hopの指定を変更する(対向は特に設定は必要ない)。12.4内で設定が閉じるので、上図で12.4→?と?→12.4で結果が異なるのはこのためである。なお、この時対向のglobal IPv6を取得するための手段が2つある。

        1. static route設定で対向のglobal IPv6を指定する。

        2. connected設定で対向のglobal IPv6を指定する。それってglobal IPv6で組むのと違うの?いえ、違いはありません:-)。というわけで、IOSではglobal IPv6で構成しようという話になる。

    3. BGP out問題。IOS 12.3/12.4ともにlink-local構成の場合、next-hopに::をアナウンスする問題がある。RFC的にはglobal IPv6しか認められてないための問題と思われる。これもroute-mapでnext-hopを書き換える必要がある。